「アイドル」はロキノンを経て「アーティスト」へ至る


Perfumeの件で、ロキノンを批判するのは微妙に的外れだ。

まず、原稿が事務所のチェックを経ずに掲載されている、とは考えづらい。そういうことも普通にありうるが、今回、相手は大人気歌手であり、所属事務所はアミューズ。力関係を考えれば、当然原稿チェック済みと考えるのが妥当だと思う。

つまり今回のネガティヴな(あるいはそう読まれる可能性を含んだ)記事は、当然、Perfume新作の販促宣伝戦略の一環であり、各所で言われているロキノンというメディアの特性を当然踏まえつつ、あえて、あるいは狙ってNGなしでロキノンのインタヴューを受けたと考えるべきだろう。

んじゃ、その目的は…というのは、推測するに「アンドロイド」に自我を付与するため、だ。「アイドル」はロキノンを経て「アーティスト」へ至る、というのは常套手段だ。道を開拓したのは浜崎あゆみだっけ。
一連のフライデー騒動も同じ意図だろうなと思う。相手がテナーやカメラマン、っていうのが、まさに。どうせならリリーフランキーとか阿部和重とかの方が良かった気もするが。


http://d.hatena.ne.jp/inumash/20090624/p1


ロキノン分析は分析で当たってるのかもしれないけど、いまや、それをアーティスト認定協会的なビジネスに仕上げた渋谷社長のしたたかな手腕の方が興味深い。
一方で、個人的には、アミューズのそういう「アーティスト・コンプレックス」体質って微妙な気もするけど。ジャニーズルーキーズとフライデーさせてヘキサゴンにねじ込むくらいの豪腕っぷりの方が潔くて、僕は好み。


まあ、あくまで部外者の深読みだけど。