世の中の人間は売れているものしか買わないわけじゃない


http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070911/ureru


「インディーズ系のCD」だけが「危機的状況」にあるわけではない。
そもそも発端は音楽産業そのものの不振だ。
メジャー、インディー問わず、CDは売れない。
データはレコ協のサイトにも公開されてる。CDは売れない。


ので、小売店の売り上げは減少し、経営は悪化。
TOWER RECORDSは資本にドコモを入れ、HMV大和証券系が買った。


というわけで、ご他聞に漏れず、経営の建て直しにあたってリストラと収益構造の改善が行われると。
そして、ロスを少なくして効率的に売るために、各タイトルの入荷数を圧縮するようになったわけです。


もともと大きな利益が望めない、だが良質な作品(多くがインディー)も、何年か前まではメジャー作品のミリオンヒットのおかげで店頭に並んでいた。
が、現在は、CDそのものがメジャー作品も含めて売れないので、もっと売れない商品を在庫に置く余裕がなくなった。
今のHMVなんて、品揃え、TSUTAYA新星堂と変わらないもん。


逆に言うと、インディーズでも売れるものはちゃんと店に並ぶのです。エルレだってインディーだし。
さらに逆に言うと、メジャーだって売れなければ並ばない。メジャーから出てる洋楽なんて、売れないもの多いし。
ついでにもっとさらにいうと、そういう動きは今に始まったわけじゃなく、WAVEやヴァージンが衰退したときも同じだったし。


つまり、消費者が売れているものしか買わない、というのは、ここからは導き出せない。
「インディーズ系のCD」だけが売れなくなっているわけではないので。
ここから導き出せるとしたら、「CDってやっぱり売れないね」「レコ屋きびしいね」「業界きついっすね」ってことくらい。

少なくてもCDに関しては、世の中の人間は売れているものしか買わないわけじゃない。
というか、世の中の人間はそもそも買わないんだ。CDを。


それは、まあ、雑誌売れないね。車売れないね、というのと、あんまり変わらない。
多様化、情報過多、供給過多、そもそも購買層の人口減ってるし当たり前じゃん。という変わりばえのしない話にしかならないわけで。



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